季節は着実にステップ踏んで進んでいきます。ここ関東平野も梅雨入りとか。
いよいよ宿根草にとっては試練の時期ですね。
できるだけ環境を整えて、見守りましょう。
カタナンケっていう覚えにくい花の名前
梅雨入りとはいえ、幸いに我が家の庭ではまだ開花のリレーが続いています。最近咲き始めたのはカタナンケ。
白い花弁は花の中心だけ鮮やかなパープル、蕊の黄色もクッキリ映えます。
花径4.5 cm、株の大きさは40 cm無いくらいです。
カタナンケは学名Catananche caerulea、和名ルリニガナです。
我が家のカタナンケは「アモーレ アルバ」ですね。これは品種名と言いたいところですが、どうなんでしょうか。実際、白花のアルバと青花の「アモーレ ブルー」しか見たことがありません。
カタナンケには青花と白花があります、と紹介するのが適切な気がします。
あまり目立った動きがない植物です
このカタナンケ、ロゼットから花穂を上げるタイプの宿根草です。
全身写真はこちら。
一昨年お迎えしたカタナンケ、今年は随分と蕾の数が増えました。
葉もシュッと細いので、見分けがつけにくくなっていますね。(^_^;)
ロゼットは冬に少し縮みますが、春には知らないうちに元の大きさになって、初夏から秋にかけて次々と咲いてくれます。大変優秀。
カタナンケは大変おとなしい植物で、ロゼット部分に目立った動きが無く、いつもじわじわ大きくなっているようです。
春らしい芽吹きとか、生長モードに入って急に大きくなるとか、どうもそういった派手な動きとは縁遠い。もしかしたらちゃんと見てなくて、見逃してるのかな?
花もキレイ、蕾も独特
カタナンケは蕾が変わっていて、こんなウロコで覆われた玉なんですよ。
しかもこの蕾のウロコは触るとカサカサで、ドライフラワーみたいな手触りです。
この玉から瑞々しい白花が開花するとは、未だに不思議です。
開いた花を横から見ると名残があります。
花は上向きに咲きますし花の位置も40cmくらいですから、普通は花が咲けばカサカサのウロコ部分は見えません。
それにしても、よく見ると本当にキレイな花です。
庭の片隅にいいですよ
カタナンケは強健ですし、暴れることなく育って花を多く咲かせますし、花もキレイで蕾を見ても楽しいです。虫もあまり寄り付きません。
おっと、こう書いていくと良いことずくめじゃないですか。
そうは言っても、総合的におとなしくて地味ですので、庭の主役って感じでもないんですよね。物わかりの良い素直な優等生タイプです。
皆さんの庭でも、どこか片隅の陽当たりが良い場所にさりげなく植えてみてはいかがでしょうか。
自然な感じで、見ていて安心できる宿根草かと思います。